フランスワインの有名生産地といえばボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュという3大生産地を真っ先に思い浮かべる方が多いかと思いますが、パリに小さな葡萄畑があるというのはご存知でしたか?パリで一番高い丘のモンマルトルにその葡萄畑があります。
パリの有数な観光名所であるモンマルトルの丘は、ノートル・ダム寺院に次ぐ観光客数を誇り、毎年1200万人の人々が世界中から訪れています。パリ市内を一望出来る事や、サクレ・クール寺院や画家の集まるテルトル広場などいかにもパリらしくロマンチックで常に多くの観光客が訪れています。
そして毎年10月第2週の週末にモンマルトルの葡萄の収穫を祝う収穫祭が行われています。収穫祭ではフランス各地の名産品や文化を紹介しに多くの出店者が集まるスタンドが立ち、伝統芸能を紹介するパレードも行われます。葡萄の収穫祭というだけでなく、パリにいながらフランス全土の文化を体感できるイベントで、年々多くの観光客が増えています。
実はこのモンマルトル、以前は丘一面が葡萄畑で都市開発によって現在の様な住宅街や歓楽街が出来たそうです。そして気になる葡萄の品種はガメイが75%で殆ど、他にはピノ・ノワール等が栽培されており年間約1000本ほどしか造られず非常に入手困難。日本では勿論、パリでも見かける事はありません。ワインは営利目的ではなく、売り上げは全て社会活動の資金に充て、現在パリ市で栽培・管理しています。
どちらかというとワインの味を追求した物では無く、アルコール度数も低め、収集品として珍しいという事で購入する人が殆どの様です。パリに旅行に行った際は、探してみるのも面白いかも知れませんね!
コメント