シャトー・ラフィット・ロートシルト
Château Lafite Rothschild
株式会社グランカーブでは、今後素晴らしいワインを紹介していきたいと思います。
シャトー・ラフィット・ロートシルトはご存知の方も多いと思いますが、ユダヤの大富豪ロスチャイルド家の所有しているボルドーの有名なワイナリーです。
何故、最初にシャトー・ラフィット・ロートシルトを選んだかというと、このワインの1983年を最初に飲んだのが僕がワインを飲むキッカケになったからです。
今から約20年前、当時パリに住んでいてヘアメイクの仕事をしていた20年来の友人が日本に来た時、僕をビックリさせようとパリの酒屋で色々と相談し、買って来たのがこのワインでした。
それまでワインといえば日本の甘いワインしか飲んだ事が無く、全く価値が解らなかったのですが、飲んだ時には、なんとなく『甘くてまろやかでバランスが良く飲みやすいワインだな〜』という印象を受けただけでした。
しかし、翌朝起きたら前日のワインの味とバランスの良さ等が脳にベットリとこびりついていて離れず、それ以外の事を何も考えられずに午前中を過ごしました。
午後になってその友人に電話をして名前を聞いたら”シャトー・ラフィット・ロートシルト”と教えてくれましたが、当時フランス語が全く解らず、この長くて解りづらい名前を全く覚えられず何度も電話をして名前を聞き直したのを今でも覚えています。
当時飲食店を経営していたので、早速その日から取引先の酒屋よりワインのありとあらゆる資料やリスト、試飲会の情報等をかき集めて貰う様にお願いしました。
そこからワイン熱が始まり、暫く出来る限りありとあらゆるワインを試飲、ボトルで飲んでみたのですが、残念ながらこのラフィット以上のワインには巡り会う事は出来ませんでした。
少しずつ本を読んでワインの知識がついてから解ったのですが、実はこのラフィット、メドックの格付け1級シャトーで世界最高峰のワインの一つという事が後から解り、これ以上のワインと巡り会えないのは当然といえば当然でした!(笑)
その後、何度も飲む機会に恵まれたのですが、何年を何度飲んでも絶対に裏切らない一定以上のクオリティーを保っている素晴らしいワインという事が解りました。
この世界最高峰ランクのワインをいきなり最初に飲んだ事によって、心底満足出来るワインに中々巡り会う事が出来ませんし、お金がかかってしまい大変でしたが、逆に言えばワインに対して厳しくジャッジ出来る様になったし、王道で由緒正しい本物のワインを知る事が出来ました。
その後、ボルドー地区で最高の当たり年の1982年を飲んで仰天し、完全にこのワインの虜になってしまいました!
残念ながら現在はブランド品の様な対象になってしまい買い占められ値段が不当に吊り上がっていますが、ラフィット自体は素晴らしいワインである事には何ら変わりはありません。
これからワインを飲む人や仕事として勉強する方は中々口にしずらい状況という現在は不幸な時代ですが、ちゃんとワインの価値が解り、素晴らしさを感じて頂ける人には是非口にして頂きたいと思っています!
コメント