ブルゴーニュで、現在80人以上の所有者がいる事で知られている特級クロ・ド・ヴジョの畑の三分の一以上、そして現在でも主要なイベントに使われ、ブルゴーニュの象徴と言うべきシャトー・ド・クロ・ド・ヴジョを19世紀に単独所有していた人物がいます。その名はLeonce BOCQUET(レオンス・ボッケ)
Leonce BOCQUET(レオンス・ボッケ)のワインはビクトリア女王や、他の貴族達に愛され、英国王室へも納入していました。1880年に当時有名な一流建築家のアルベール・スイス氏に依頼し、世界最高の技術を駆使し8年の歳月をかけて究極のセラーを完成させました。
当時ブルゴーニュ最大の4,000平方メートルの面積を持ち、天井は6メートルもの驚く程の高さを持ち、温度、湿度、気流の流れが最も理想的な環境で225L容量の木樽を4000樽収容可能で、瓶熟庫も備わったものです。
しかし、あまりにも膨大なセラーの建設費用がかかった為、Leonce BOCQUET(レオンス・ボッケ)は破産に追い込まれてしまいました……そして彼の破産後、究極のレオンス・ボッケ・セラーはワインマニアが血まなこになって探し、ブルゴーニュ・ワイン史上の歴史に残る<ドクター・バロレ>に引き継がれます。
次回は、その<ドクター・バロレ>についてお話ししたいと思います!
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