ワイン初心者のワインレポートVol.2

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前回は私の人生初となったワインの試飲会についてレポートをしましたが、あの時は正直「ふむ、ワインってこんな感じなのね。印象的な感じもあったけど良く解らないなぁ。」という感想でした。今回はそれから数週間後に自宅で飲んだワインの感想をレポートしたいと思います!

ワイン自体ほとんど飲んだこともなく、知識も全くない私たち夫婦に社長から贈られた1本のワイン。「ありがとうございます!飲むのが楽しみです!」などと言いながら受け取ったものの、フランス語が全く読めない為、何処のワインなのかもさっぱり解らず「社長が贈ってくれたものだから、いいワインに違いない!」と抜栓する日を楽しみにしていました。

恥ずかしながら我が家にはワイングラスすらなかった為、近所のお店で購入し、私と主人、そして私の妹という3人のワインパーティーが始まりました。誰一人ワインの抜栓に慣れている人間などおらず、代表して主人がコルクを開けました。すると一瞬にして我が家の無機質な空間に甘やかな香りが広がり、思わず3人で顔を見合わせたのです。「香り、来てるよね?」「来てる来てる!」「おー、すごい良い香りがするーー!」などと子供のようにワイワイしてしまいました。

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グラスに注がれたワインは深みのある赤紫色をしていて、鼻を近づけてみました。するとダークチェリーを煮詰めたジャムのような密度の濃い香りがして、グラスを回すとさらにその香りが強く鼻に登ってきました。明らかに私が今までイメージしていたワインとは違う、甘くて魅惑的な香りです。まるで夢の世界に手を引いて連れて行ってくれるような感じが・・・・というか一瞬にして連れて行かれました。

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一口飲むと香りほどの甘さはなく、よく解りませんが飲みやすいワインでした。酸味や苦味、アルコールなどが変に突出している訳ではなく、全体的にバランスのとれたワインという印象です。「最後は澱が沈んでるから」という主人に「いや、それも私にください!」と注いでもらい「澱・・・正直よくわからない・・・でもやっぱり美味しい!」と最後まで飲み干してしまいました。空になったボトルがなんだか寂しく、もう1本飲みたい・・・としばらく思っていたのですが、気が付くと口の中で果実味豊かな心地よい余韻がいつまでも続いていて、まるで体全体が余韻で包まれている様な、優しく労わってもらっている様な、とても幸せな気分になりました。それでさらに感動し、私にとって忘れられないワイン体験となったのです。

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ボトルをよく見ると、どうやらフランスのワインらしい事は解ったのですが、筆記体で書いてあるし単純なローマ字読みとも違うし、一体どこのワインだろう?と思い、とりあえずインターネットで検索してみると、どうもボルドーのコート・ド・ブールという地区で作られたもの・・・ということまでは解りました。

後日ボルドーワインの試飲会で社長にお会いした時にその感動を伝えると、さらに数日後「会社でシャトー・タイヤックを飲みましょう!」とのメールが来たことで、その時に初めてあのワインが「シャトー・タイヤック キュベ・プレステージ 2003年」であることが解ったのです。

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会社で社長にサービスしていただいたシャトー・タイヤックはあの日と変わらず素晴らしい香りで、社長からも「このボトルは素晴らしく状態がいいです!」とのお墨付きをいただきました。さらに私が「この香りと後に残る余韻が大好きです!」と言うと、社長は「香りと余韻ならもっと凄いのは沢山ありますよ。」と事。このワインより更に凄い物があるとは・・・フランスワイン恐るべしです。私なんてシャトー・タイヤックを飲んだ翌日から、ワインの画像を見るたびに口の中がにわかに湿ってきてしまうというのに、初心者にはまだまだ想像もつかない世界です。

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結局その日は事務所で1本、打ち上げ兼ねて近所の中華料理屋にタイヤックを持ち込みもう1本あけましたが、1本目と2本目では少し味わいに変化があるようで、隣で飲んでいた主人も同じようなことを感じ取っていた様でした。その時の私は「とにかく香りが良くて余韻が長くて、とっても美味しいワイン!」ということしか感じられなかったのですが、社長は「同じ造り手の同じ畑のワインでもボトル1本1本に違いがある」というお話をされていました。ふむふむと聞きながら「おそらくそれが感じ取れるようになるのも、もう少し先だなぁ」と心の中でつぶやきつつ、やはりこの時も澱まで美味しくいただきました!

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因みに澱を飲んだ時の感じを社長に聞いてみたところ「澱が少しでもワインに混ざると本来持っている風味を打ち消し、舌にザラザラ残る」と言われてましたが、正直その感覚すら私には感じ取れず、超初心者をさらけ出したワイン体験となりましたが、とても楽しい体験だったので、私としては<それで良し>という感じです!

以上<ワイン初心者のワインレポートVol.2>でした。

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